語らねばなるまい、なぜ、製作を開始し、なぜ挫折し、なぜ再開したのか!!
聞くも涙、話すも涙、パンニハムハサムニダ!の物語(?)
それは、2004年の夏であった。コミックマーケット66。
いくつもの竜やケモノを扱うサークルを回り、いくつもの同人誌を買った。
目立ったのは、若い世代。インターネットが本格普及した90年代後期より
活動していたサークルやサイトによって見る側としてこの世界に入った方々が、
本格的に創作活動をはじめ、いくつかの本を出すようになっていた。
荒削りであるがパワーに溢れる、そして私よりもはるかに画力のある人たちの本。
いわゆる18禁も含まれる。
しかし、それらを見て、私の心は完全には満たされなかった。
汁や棒や穴を描けば、それはエロだろうか?
間違いなく年齢制限を受け、「エロ」という世界に属するものになるだろう。
しかし。
私はそれらのストレートな作品群を見て、「いや、ここはもっとこう、こういう感じで…」
などと思うようになってしまった。(思うだけだけど。)
見えるよりも、見えないほうが萌える。
なにも新しい考え方ではなく、太古の昔よりある考え方。ちらりずむってやつ。
しかし、そういった作品は獣や竜の世界ではあまりお目にかかれず、
むしろ、「修正」のスミヌリやら白い四角は極限まで面積を狭める一方だ。
これは、規制に対する挑戦なのだろうか?
ならば。
俺がやってやる。逆方面から規制に挑戦してはどうか。
直接的な表現に頼らずして萌える作品を!
前々から持っていた、自分で本を作る、ということを、決意したのだ。
しかし、当時の私の仕事は相当な激務。できるのだろうか?
いや、意思さえあれば可能なはずだ。
その年の冬コミには、コミックマーケットの申込書を購入し、
このホームページに告知を出し、ともに描いてくれる人々を集め始めた。
もう、後には戻れない。
しかし、残酷な運命が襲い掛かる!
そうそうたる人たちに声をかけて、本を作ると宣伝した…しかし!!
続きは製作秘話ZEROで!!