朝方、この店の常連のThomaslesがいつものように入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。Thomaslesは一枚一枚時間をかけてゆっくりと妖艶に脱ぎ始めた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

朝方、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。Adamevothは終始腰を左右に揺らしている。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

朝方、この店の常連のThomaslesがいつものように入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。Thomaslesはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

世も末だ・・・。

朝方、この店の常連のThomaslesがいつものように入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Thomaslesは乙女から聞いたという話をしだした。

そう言ってThomaslesは不気味にはにかんだ。

朝方、この店の常連のWallacemupがいつものように入ってきた。この女殺しにつかまったら大概の小娘は人生の地獄を見る。Wallacemupは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

どう聞いても自慢話だった。

朝方、割とよく来るSamuelsobiaが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。Samuelsobiaは周りを警戒するようにこう言い出した。

何人もの人がこの言葉に騙されて来た。

朝方、この店の常連のWallacemupがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Wallacemupは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

Wallacemupは何が面白かったのか自分の話で爆笑していた・・・・・。

朝方、この店の常連のThomaslesがいつものように入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

この野郎の親の顔が見てみたい・・・・・・。

朝方、前に見たことがある男が入ってきた。Robertorizというふざけた名前の男だ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

そう・・。Robertorizは生き地獄を味わってきたのだ。

朝方、割とよく来るThomaslesが入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Thomaslesは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

その時Thomaslesは子犬のように震えていた。