遅い昼飯でも食べに来たのか、またCryptoScan Downloadがやってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。CryptoScan Downloadはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

可哀想だが私は全然話を聞いていなかった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Jessicanapはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の色男が店に入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。この色男が話すことといえばいつもオバサンの事だ。

そう言いながらMorrishagは恍惚の表情を浮かべた。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCryptoScan Downloadがいつものように入ってきた。CryptoScan Downloadは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

・・・そして無情にも時は流れていった。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある男が入ってきた。Michealreefsというふざけた名前の男だ。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCryptoScan Downloadがいつものように入ってきた。CryptoScan Downloadは店内中の箱入り娘に投げキッスをし、何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

「ゴミだって燃えるんだよ！」ジェントルマンはそう言いたかったに違いない。

まだ日も高いうちに、この店の常連のCryptoScan Downloadがいつものように入ってきた。CryptoScan Downloadというふざけた名前の男だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

はい、お疲れさん。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。JoseSwedsはウィンクを店にいたレディに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、この中年が話すことといえばいつもレディの事だ。

独り言なのだろうか・・・・・？

朝方、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。この前新聞に載っていたホモだ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

大した内容ではなかった。