朝方、前に見たことがある男性が入ってきた。DanielTabはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

朝方、割とよく来るGordonmewが入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Gordonmewはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

そう言いながらもセックスアピールを忘れない。

朝方、割とよく来るRobertokawが入ってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。Robertokawは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

Robertokawを警察に通報するべきか悩むところだ・・・。

朝方、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

朝方、割とよく来るGordonmewが入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。Gordonmewは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そんな事を言っても愛する人は戻ってこない。

朝方、割とよく来るGordonmewが入ってきた。雑誌拾い仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

朝方、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。Glennleartはいかに貴婦人というものが素晴らしいかを主張し始めた。

この台詞を最後にしてこのホモは旅立った・・・・・。

朝方、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Dianasaiptは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

あまりにも必死だったので私は思わず吹き出してしまった。

朝方、前に見たことがあるダンディが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

私の意識はMiguelweingの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

朝方、割とよく来るRobertokawが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

最近話題の中心人物は誰かって？勿論目の前にいるこのRobertokawさ。