朝方、前に見たことがある男の子が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。VictorVexはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

朝方、何回かこの店を利用しているダンディが入ってきた。今夜は最悪の気分だ。Alfredexawnは思い出したかのようにこう言い出した。

未だに過去にすがって生きている。

朝方、前に見たことがある野郎が入ってきた。店に入る前からBrettCabは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。この野郎が話すことといえばいつも小娘の事だ。

股間を掻くのだけはやめてもらいたいものだ。

朝方、前に見たことがある若造が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

子供達が泣いてるぞ・・・。

朝方、見馴れない一人の男が店に入ってきた。BrettCabは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。この男が話すことといえばいつも妖婦の事だ。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

朝方、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。言わずと知れたStephenpal団のボスだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

この時のこのStephenpalの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

朝方、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。最近、肉体に衰えを感じると嘆いているらしい。VictorVexは辺りかまわず罵った。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

朝方、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

朝方、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。JohnnyPrultは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

朝方、前に見たことがある御曹司が入ってきた。Edwardcicと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Edwardcicは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

私はこの時のEdwardcicの笑顔を未だに忘れない。