朝方、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。BobbyLenは店内中のレズビアンに投げキッスをし、私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

これ以上は暴力的発言が多かったので省かせてもらった。

朝方、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。ZacharyKapは終始腰を左右に揺らしている。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

私はひたすら我慢して聞いてあげた。

朝方、割とよく来るJosephGOrが入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。この男の子が話すことといえばいつもマドンナの事だ。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

朝方、何回かこの店を利用している英雄が入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

朝方、見馴れない一人の若者が店に入ってきた。若者の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

朝方、何回かこの店を利用している巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。DavisTibはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

・・・不様としか言いようが無い。

朝方、何回かこの店を利用している紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。GeorgeDerはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

ご高説をありがとう。

朝方、またAnna_Mixがやってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Anna_Mixは周りを警戒するようにこう言い出した。

この青年からこの話が出てくるとは思わなかった。

朝方、何回かこの店を利用している旦那が入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。得意万面で初恋の話をしだした。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

朝方、またAnna_Mixがやってきた。二枚目は年増を探しているらしく、Anna_Mixは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。