大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

私ならとてもじゃないが、このような話、恥ずかしくて人前ではできない。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のTomasunfixがいつものように入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。Tomasunfixはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

慰めはいらない。要はそれが言いたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のTomasunfixがいつものように入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

Tomasunfixは終わりの無い迷宮に入り込んでしまっている。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある色男が入ってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。LINKINBAYはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

LINKINBAYの話よりLINKINBAYという名前の方が笑える。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のTomasunfixがいつものように入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

一体全体どうなってしまうと言うのか！

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のWilliamtomがいつものように入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。Williamtomは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

私は無言で酒を注いでやった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

眠くなる話だった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。All Rummy Appsは辺りかまわず罵った。

後半は殆ど聞いていなかった・・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している中年が入ってきた。�メ�宙�ｶ護ｹｴ�糖�ｲｰ��怩ﾍ店内中のマダムに投げキッスをし、私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

隣のテーブルで１人のマダムが�メ�宙�ｶ護ｹｴ�糖�ｲｰ��怩ﾌ様子を見て笑っていた。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のTomasunfixがいつものように入ってきた。どこにでもいるような人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

周りの人間は誰もTomasunfixの言葉を聞いていなかった。