大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のオヤジが店に入ってきた。SandraTowという名前は覚えるのに一苦労だ。SandraTowはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

そう言って体をピクピク痙攣させた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある青年が入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

社会に対する怒りを私にぶつけてきた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある優男が入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

読者諸君にここでタネを明かそう。優男はこの時重大な嘘をついていた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。FrankLizはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

思ったほど面白い話ではなかった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

これのどこが笑える話なのだろうか？

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある青年が入ってきた。青年の美貌に店内中の女王様が息をのむ。この青年が話すことといえばいつも女王様の事だ。

愛されたい。私にはそう言っているようにしか聞こえなかった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

Tysonwrebyは何故か自分の携帯電話が鳴ることに酷く怯えているようだった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある若造が入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

店内の客全員がJustinBokを優しい眼差しで見つめていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人のガキが店に入ってきた。どこにでもいるような人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

そういう話は自分の胸に閉まっておいたらどうだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の女殺しが店に入ってきた。この女殺しにつかまったら大概のレディは人生の地獄を見る。WayneCaxは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

レディとギャンブルと酒の話。この女殺しには3種類の話題しかない。