大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。女の子から教わったというナツメロを歌い出した。歌詞の内容はこうだ。

これのどこが笑える話なのだろうか？

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るAnthonyChambが入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。AnthonyChambはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

愛を捨てたAnthonyChambの言葉はあまりにも悲しかった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の男が店に入ってきた。GeorgeNubは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

その横顔は若かりし頃のGeorgeNubの母親に瓜二つだった。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るLarryexoseが入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。Larryexoseはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

店内の客全員がLarryexoseを優しい眼差しで見つめていた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の男の子が店に入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。Yanwerafutはつっけんどんな態度でこう言った

まるで悲劇のヒロインだ・・・。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している坊主が入ってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

この坊主もたまには語りたいのだろう。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るPatrickcofが入ってきた。どこにでもいるような人間だ。Patrickcofは辺りかまわず罵った。

このPatrickcofというガキはどうも何かを隠している・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Freddienewは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

台詞がどれだけ立派でもこの老人が言っては・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、割とよく来るLarryexoseが入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。Larryexoseはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

この老人の何を信じればいいと言うのか。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。こう見えても金には汚い。Larryexoseは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

Larryexoseはその曇った瞳で何を見ていたのだろうか。